【薬剤師が解説】ステロイドの強さランキング【一覧表・総まとめ】

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アトピー性皮膚炎をはじめ、様々な皮膚の症状にステロイドの塗り薬が使用されます。

ステロイドの塗り薬は多くの種類があり、有効成分によって強さが異なります。

皮膚の状態や塗る場所、年齢などによって使用するステロイドの強さや塗る回数などを適切に選ぶ必要があります。

強さが合わないステロイドを使用することで、副作用リスクが高まる可能性があります。

せいまる

ステロイドは強さのランクを理解した上で使用することが大切です。

そこで、この記事では皮膚科系薬剤師のせいまるが、ステロイドの塗り薬の強さをランク別にまとめて解説します。

ステロイドの使い分け方法

ステロイドは皮膚の炎症の強弱や、塗る部分の皮膚の厚さを考慮して使用するランクを選びます。

炎症の度合いによる使い分け

皮膚の炎症が強い部分には強いステロイドを使用します。

炎症が強い部分に弱めのステロイドを使用しても、炎症はなかなか治りません。

結果的に長い期間ステロイドを塗り続けることになります

ステロイドを長く塗り続けることで、副作用のリスクが上がってしまいます。

炎症の弱い部分には弱めのステロイドで十分に炎症を抑えることができます。

皮膚の厚みによる使い分け

皮膚は厚みの違いによって、ステロイドの吸収率が異なります。

顔などの皮膚の薄い部分はステロイドの吸収率が高いため、弱めのステロイドを使用します。

皮膚の薄い部分に強いステロイドを塗ってしまうと副作用が強く出てしまうリスクがあります。

また、皮膚の厚い部分はステロイドが吸収されにくく、弱いステロイドでは効果が出にくいため、強めのステロイドを使用します。

年齢による使い分け

年齢によっても調節が必要です。

小児は大人と比較して皮膚が薄いため、ステロイドの吸収量が高くなります。

そのため、小児には大人に使用するステロイドより1ランク下げたステロイドを使用します。

ステロイドの副作用と対策についてはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。

ステロイドの副作用まとめ 【薬剤師が解説】ステロイドの副作用まとめ【使う前に知っておくべき知識】

ステロイドの強さの分類

ステロイドは強さの順番に5つのグループに分類されます。

  1. Strongest:最強
  2. Very Strong:非常に強い
  3. Strong:強い
  4. Mild:中間
  5. Week:弱い

これらのランク分けを参考に、皮膚の炎症の状態や塗る部位、年齢などを考慮して、治療に使うステロイドが決定されます。

せいまる

ちなみに…アメリカでは7つのランク、ヨーロッパでは4つのランクに分けており、日本の5ランクの分類とは異なる場合があります。

(参考)ステロイドのランク分けについては日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを参考にしてまとめています。

ステロイドのランク別まとめ

Strongest:最強

重症時でVery Strong のランクでも効果が不十分な場合に使用。

有効成分(一般名称)先発品ジェネリック
クロベタゾールプロピオン酸エステルデルモベートマイアロン、グリジール、デルトピカなど
ジフロラゾン酢酸エステルジフラール、ダイアコートカイノチーム、アナミドールなど

Very Strong:非常に強い

重症時の症状に対する第一選択薬として使用。

有効成分(一般名称)先発品ジェネリック
モメタゾンフランカルボン酸エステルフルメタマイセラなど
酪酸プロピオン酸ベタメタゾンアンテベートサレックス、アンフラベートなど
フルオシノニドトプシムシマロンなど
ベタメタゾンジプロピオン酸エステルリンデロンDPデルモゾールDPなど
ジフルプレドナートマイザースチブロンなど
アムシノニドビスダーム
吉草酸ジフルコルトロンテクスメテン、ネリゾナアルゾナなど
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾンパンデルイトロンなど

Strong:強い

中等度の症状に対する第一選択薬として使用。

有効成分(一般名称)先発品ジェネリック
デプロドンプロピオン酸エステルエクラーアロミドンなど
プロピオン酸デキサメタゾンメサデルムメインベートなど
デキサメタゾン吉草酸エステルボアラ、ザルックス
ハルシノニドアドコルチン
ベタメタゾン吉草酸エステルリンデロンV(VG)、ベトネベートデルモゾールなど
フルオシノロンアセトニドフルコートフルポロンなど

Mild:中間

軽傷度の症状に対する第一選択薬として使用。

有効成分(一般名称)先発品ジェネリック
吉草酸酢酸プレドニゾロンリドメックススピラゾンなど
トリアムシノロンアセトニドレダコートノギロンなど
アルクロメタゾンプロピオン酸エステルアルメタタルメア、ビトラなど
クロベタゾン酪酸エステルキンダベートパルデスなど
ヒドロコルチゾン酪酸エステルロコイドアボコートなど
デキサメタゾングリメサゾン、オイラゾン

Week:弱い

軽傷度の症状に対して使用。

有効成分(一般名称)先発品ジェネリック
プレドニゾロンプレドニゾロン

まとめ

  • ステロイド薬には様々な種類があり、含まれる有効成分によって強さが異なります
  • ステロイド薬は強さのランクで5段階に分類されます
  • 皮膚の状態に合わせて使用するステロイド薬のランクを選びます
  • 使用する部位の皮膚の厚みによるステロイドの吸収率も考慮します
  • 小児は大人より皮膚が薄い傾向にあるため、ランクを1段階下げて使用します

ステロイドの副作用と対策についてはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。

ステロイドの副作用まとめ 【薬剤師が解説】ステロイドの副作用まとめ【使う前に知っておくべき知識】

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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せいまる

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