【お知らせ】せいまるのYouTubeチャンネル開設!チャンネルはこちら

【薬剤師が解説】ステロイドを塗ったらかゆくなった?その理由と対処法【アトピー塗り薬】

ステロイドを塗ったらかゆくなった?その理由と対処法アイキャッチ画像

「皮膚に炎症が出てきたからステロイドを塗ったのに、なんだか余計にかゆくなった気がする…」

「特に顔に塗った後にかゆくなる気がする…」

「ステロイドを塗った時に限ってかゆい…」

こういった症状があることはありませんか?

実際、このように訴える方もいらっしゃいます。

お薬をきちんと塗っているのにどうして痒くなるのか?という疑問をお持ちであると思います。

せいまる

この痒さには理由があります。

そこで皮膚科系薬剤師のせいまるが、ステロイドを塗った後になぜ痒くなるのかとその対処法について解説します。

ステロイドを塗った後に痒くなる理由

本来であれば、ステロイドには炎症を抑える作用があり、むしろ痒みは無くなるはずです。

ステロイドを塗った後にかゆみが出るということは、お薬を塗った後に炎症が起きているということです。

痒くなる理由としては、接触性皮膚炎という症状が出ている可能性が高いと考えられます。

接触性皮膚炎はアレルギーの一種で、皮膚にくっついたなんらかの物質に対して皮膚がアレルギー反応を起こした状態を言います。

その反応によって、痒みやかぶれ症状などが引き起こされます。

ステロイドのお薬に含まれる何らかの成分に対してアレルギー反応が起きているということです。

せいまる

お薬の成分に対して、アレルギー反応が出ることは良くあることなので、心配しなくても大丈夫です。

ステロイドのお薬は薬効成分であるステロイドと、基剤(軟膏を作るための材料)で構成されています。

つまり、ステロイドの成分もしくは基剤のどちらかに対してアレルギー反応を起こしているということです。

大抵の場合は基剤に対してアレルギー反応が出ていることが多いと思います。

次に、実際に痒くなった時の対処法について解説します。

痒くなった時の対処法

痒くなった時の対処としていくつかの解決策があります。

基剤に対してアレルギー反応が出ている場合

ステロイドのお薬の有効成分のステロイドではなく、基剤に対してアレルギーが起きている場合、主に2つの対処法があります。

有効成分が同じジェネリックに変更してもらう

ジェネリック医薬品は、有効成分が元々の先発品と同じものでできています。

元々の先発品と全く同じ効果を持っていますが、基剤は異なる場合が多いです。

つまり、有効成分を維持しつつ、アレルギーを起こしている原因である基剤のみを変えることができるので有効な選択肢であると言えます。

ジェネリックに変更したい場合は医師や薬剤師にお願いすると簡単に変更することができます。

逆に、現在ジェネリックのお薬を使っていて痒みなどが出た場合は、先発品に変更すると良いでしょう。

先発品とジェネリックの間で効果に違いはなく、優劣もありませんので、迷わず変更して大丈夫です。

 

ジェネリックだから効き目が悪いことなどはありませんのでご安心ください。

有効成分が同じで剤形が違うものに変えてもらう

ステロイドの塗り薬では、剤形の違うお薬が発売されていることが多いです。

軟膏やクリーム、ローションタイプのお薬があります。

それぞれのお薬ではステロイドの有効成分は同じですが、基剤が異なります。

そのため、軟膏タイプのお薬を使用してかゆみが出た場合はクリームやローションに変更することでかゆみがが出なくなる可能性があります。

塗ってみたらかゆみが出てきて、お薬が合っていないと思った時は剤形を変更を医師や薬剤師に相談して変更してもらいましょう。

ステロイドの成分そのものに対してアレルギー反応が出ている場合

稀ではありますが、ステロイドの有効成分そのものに対して、アレルギー反応が起きて痒みが引き起こされている可能性があります。

この場合も2つの対処法が考えられます。

別のステロイドのお薬に変更する

有効成分であるステロイドそのものにアレルギー反応が起きて、痒みを誘発している場合は、有効成分そのものを変更することをお勧めします。

その場合、同じランクの違うステロイドのお薬に変更することで、アレルギー反応を回避できると考えられます。

ステロイドのお薬には多くの種類がありますので、簡単に変更することができます。

合わないと思った時は医師や薬剤師に相談して種類を変えてもらいましょう。

プロトピック(タクロリムス)に変更する

プロトピック軟膏はステロイドとは全く異なるメカニズムで炎症を抑える作用を持つお薬です。

有効成分のタクロリムスの構造もステロイドとは全く別のものです。

そのため、ステロイドの有効成分に対してアレルギー反応を起こしている場合、プロトピック軟膏に変更することでアレルギー反応を回避できると考えられます。

プロトピック軟膏はステロイドに特有の副作用を起こさないという特徴を持つため、顔や目の周りなど、ステロイドの副作用が心配な部位に適しています。

プロトピック軟膏にはステロイドにはないメリットがありますが、皮膚に対する刺激感などのプロトピック特有の副作用などの注意すべき点がいくつかあります。

プロトピック軟膏の上手な使い方や、副作用の対策方法などを解説しています。合わせてご覧ください。

プロトピック軟膏の効果と正しい使い方のアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】プロトピック軟膏の効果と正しい使い方【アトピー塗り薬】

まとめ

ステロイドの塗り薬を塗って痒みが出た場合の対処方法は…

基剤に反応しているのか、有効成分のステロイドに反応しているのかを考慮し、薬剤を変更することで解決できることが多いです。

基剤に対しての反応が疑われる場合
  • 有効成分が同じのジェネリックに変更する
  • 有効成分が同じで剤型が異なる剤形に変更する
有効成分に対しての反応が疑われる場合
  • 他のステロイドのお薬に変更する
  • プロトピック(タクロリムス)軟膏に変更する

炎症や痒みを治すためにステロイドを塗っているのに逆に痒くなるのは辛いと思います。

痒みなどが現れた場合は接触性皮膚炎が起きている可能性があります。

お薬の成分の一部が皮膚に合わないことは良くあります。

ステロイドの塗り薬を使って少しでも痒みなどが出てお薬が合わないと思った場合は、医師や薬剤師に遠慮なく相談しましょう。

ステロイドの強さのランクや気をつける副作用などについてまとめています。こちらも合わせてご覧ください。

ステロイドの強さランキング総まとめのアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ステロイドの強さランキング【一覧表・総まとめ】 ステロイドの副作用まとめ 【薬剤師が解説】ステロイドの副作用まとめ【使う前に知っておくべき知識】

また、皮膚科の治療においては保湿がとても大切です。

 

保湿によって皮膚のバリア能力を回復させることができます。

 

肌のバリア能力を回復させることで、お薬の刺激を感じにくくなります。

 

毎日必ず忘れずに行うようにしましょう。

ヒルドイドをはじめとした、保湿剤の使い方についてはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。

ヒルドイドの効果と正しい使い方のアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ヒルドイドの効果と正しい使い方【保湿剤】

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

このブログが「役に立った」「いいね!」と感じていただけましたら

是非フォローいいね!をよろしくお願いします。

 

あなたの1フォロー、1いいね!が私のブログ更新の励みになります。

せいまる

応援ありがとうございます!