冬が終わって春が来ると気温もポカポカ…朝もよく眠れて気持ちがいいですよね。
気持ちの良さのあまり、思わず寝過ごしそうになります。
生活も快適になり春の訪れは嬉しいものです。
しかし、春が来ると避けることができないのが花粉です。
花粉症の方はくしゃみ、鼻水、目のかゆみ…辛い症状が続きます。
せいまる
しかし、花粉の影響は皮膚にも及ぶことがあります。
目や鼻だけの症状かと思いきや皮膚にもかゆみや炎症を引き起こしてしまうこともあるのです。
春になるとなぜか肌が荒れやすくなるという方は、花粉皮膚炎かもしれません。
この記事では皮膚科系薬剤師のせいまるが、花粉皮膚炎の原因や対処法について解説します。
この記事でわかること
花粉皮膚炎とは
花粉性皮膚炎はスギ花粉の飛散量が増加する2月ごろから症状が出始めることが多いです。
春になり、皮膚の乾燥や肌荒れが続いている思っていたら、それは花粉の影響の影響を受けている可能性も考えられます。
症状
よくある皮膚の症状として
- 乾燥
- かゆみ
- 赤み
などが現れ、花粉などに暴露しやすい顔や首などに症状が出やすい特徴があります。
花粉性皮膚炎の原因
皮膚に悪影響を与える原因は花粉だけではありません。
春という季節は花粉以外にも皮膚に刺激を与えるような多数の要因があります。
花粉による皮膚への刺激
皮膚に花粉が付着することが主な原因と考えられています。
肌のバリア能力が低下していることにより、アレルギー反応の原因となる花粉などが皮膚の中に侵入することで皮膚刺激となります。
冬季の乾燥によるダメージが残っていたり炎症が起きていると、さらに皮膚のバリア能力が低下しやすくなっています。
紫外線
春の紫外線は意外と強力です。
特に、冬を越したばかりの皮膚は紫外線に対する耐性が弱っています。
さらに、春は紫外線対策への意識が低く、紫外線対策がおろそかになりがちになります。
真夏ほどの強さではありませんが、対策を怠ると皮膚に大きなダメージを与えます。
春先の早い段階からの紫外線対策が大切です。
黄砂
黄砂とは、中国の砂漠にある細かな砂が偏西風に乗って日本海を越えて日本にまで飛んでくる細かな砂のことです。
黄砂はとても細かい粒子(花粉より小さい)であるため肌のバリア能力が低下していると、皮膚内部に侵入しやすくなります。
侵入した粒子が皮膚刺激となると考えられます。
汗をかきはじめる
春は気温が上がってきますので、汗をかきはじめる季節でもあります。
春になって気温が上がってくると思った以上に汗をかきます。
汗をかくことは仕方がありません。
汗をかいたまま放置することが皮膚へ刺激となります。
汗をかいたらしっかりと拭き取ったり洗い流すようにしましょう。
春の肌荒れの対策
花粉皮膚炎をはじめとする春の肌荒れの対策についてまとめます。
肌のバリア能力を高める
バリア能力を高めておくことは花粉皮膚炎を防ぐ上で最も重要といっても過言ではありません。
せいまる
日頃のスキンケアによって肌のバリア能力を上げておくことで、皮膚内部への花粉などの物質の侵入を防ぎます。
特に保湿のスキンケアが重要です。
効果的な保湿によって、皮膚のバリア能力は回復し、アレルギーの原因となる物質の侵入を防ぐことができます。
保湿剤の効果的な使用方法についてはこちらの記事で解説しています。
【薬剤師が解説】ヒルドイドの効果と正しい使い方【保湿剤】薬局やドラッグストアでお手軽に買うことができる保湿剤についてはこちらの記事でまとめています。併せてご覧ください。
【薬剤師が解説】ヒルドイドは病院に行かずにネット通販や薬局で購入できる?【保湿剤は適正に使用しましょう】花粉や黄砂をすぐに落とす
皮膚の炎症の原因となる物質を出来るだけ肌に残さないことが大切です。
外出先から帰ってきたら家に入る前に服や髪を払ってから家に入ります。
家に入ると、早いうちにシャワーで花粉などを洗い流してしまうのが理想的です。
シャワーをすることで汗も洗い流すことができます。
早めの紫外線対策
春先でも紫外線は強いということを意識し、早めの紫外線対策を行うことが大切です。
特に外出前は保湿のスキンケアとセットにしてUV対策用クリームなどをしっかりと塗っておきましょう。
せいまる
疲れを溜めない
春は新生活や新学期が始まり、環境が変化することによるストレスや疲れが多くなりがちな季節です。
ストレスや疲れは体内のバランスを崩し、肌荒れを引き起こす原因にもなります。
疲れを溜めないようにしっかりと休息を取ることが大切です。
症状が強かったり長引く場合は受診を
肌荒れの状態がどんどん悪化したり、なかなか治らない場合は他の皮膚の病気が隠れているかもしれません。
- かゆみが強くて我慢できない
- 赤みが引かない
- ジュクジュクしてきた
- 炎症が強く痛みがある
- その他、いつもと違う肌荒れ
このような場合は早めの受診を勧めします。
せいまる
まとめ
春の季節に肌荒れや皮膚のかゆみや炎症がる場合は、花粉や黄砂、紫外線などの春に特有の原因によるものかもしれません。
症状が悪化する前に早めの対策をとっておくことが大切です。
対策まとめ
- 普段から保湿のスキンケアを行う
- 紫外線対策について年中意識しておく
- 家に入る前に花粉や黄砂をはたき落とす
- 帰宅後は早めにシャワーを済ませる
- しっかりと休息して疲れをとっておく
- 症状がひどい場合は皮膚科の受診をする
せいまる
特に保湿のスキンケアや紫外線対策は重要です。
保湿はスキンケアで最も重要と言っても過言ではありません。
保湿剤は塗り方や塗るタイミングなどによって効果が変わります。
1年を通して行うことをお勧めします。
保湿剤の上手な使い方はこちらの記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
【薬剤師が解説】ヒルドイドの効果と正しい使い方【保湿剤】効果的に保湿剤を使いこなすことができると、気になる皮膚の症状も改善されやすくなります。
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せいまる