ニキビのお薬を使っているのになかなかニキビが治ってくれない…
また、副作用が出てしまいうまく使えない…
そんなことはありませんか?
もしかするとお薬がニキビの症状に合っていない。
または使い方が間違っているかもしれません。
そんな悩みを皮膚科系薬剤師のせいまるが解決していきます!
ニキビの進行度や状態によって使用されるお薬が変わります。
お薬は正しく使われることで初めてその効果が十分に発揮されます。
せいまる
一緒にニキビを撲滅しましょう!
この記事では、皮膚科でニキビ治療に処方されるお薬をタイプ別にまとめていきます。
それぞれのお薬には専用の解説ページを作成して正しい使い方、塗り方や注意点などをまとめています。
それぞれの解説ページも合わせてご覧ください。
塗り薬の使い方や塗る順序についてまとめています。実際にお薬を使う前にぜひ確認してください。
【薬剤師が解説】ニキビ治療薬の塗りかた&塗る順序【完全ガイド】ニキビの治療ではお薬を使った治療も重要ですが、ニキビの原因となる生活習慣の改善も同様に重要です。ニキビの原因とその対策についてこちらの記事でまとめています。
【薬剤師が解説】ニキビの原因はコレ!原因別の対策を総まとめ!まずはじめにニキビの進行度について解説します。
この記事でわかること
ニキビの進行度
ニキビには様々な原因と進行度があり、それぞれに使用されるお薬も異なります。
様々な原因が重なり、ニキビが進行していきます。
第1段階:微小面ぽう
余分な皮脂や角質によって毛穴が詰まり始めた段階です。
まだ肉眼では見つけるのは難しい段階です。
ここからニキビは始まります。
第2段階:白ニキビ
ニキビの初期段階です。
余分な角質により、毛穴が角栓で塞がれた状態です。
毛穴の内部に皮脂が溜まってきています。
第3段階:黒ニキビ
毛穴が開き、内部に溜まってた皮脂が空気に触れて酸化されて黒くなっている状態です。
見た目で黒くなっているのがわかります。
第4段階:赤ニキビ
毛穴に溜まった皮脂の中でアクネ菌などのニキビの原因菌が増殖した状態です。
アクネ菌が増殖することで炎症が起こっています。
赤く腫れてくるので見た目でもはっきりとニキビであるとわかります。
第5段階:黄色ニキビ
炎症が進行して膿がたまった状態です。
毛穴の表面まで膿が出てきて黄色い色になります。
この段階では炎症が周囲に広がり、皮膚の内部組織までダメージが広がっていることもあります。
最終段階:紫ニキビ
炎症がさらに進行して毛穴の中に膿や血液が溜まって紫色になった状態です。
しこりのように硬くなり、ニキビ跡になってしまう可能性が高い状態です。
白ニキビや黒ニキビは初期段階、赤ニキビから紫ニキビは症状が進行したニキビに分類します。
初期段階ではニキビ菌(アクネ菌)が増殖していない状態。
進行段階ではニキビ菌が増殖して炎症が引き起こされた状態。
ニキビ菌が増殖しているかしていないかで、ニキビの状態がそれぞれ異なる点がポイントです。
進行段階や炎症の状態によって使用されるお薬が変わります。
初期段階のニキビに適したお薬
初期段階である白ニキビや黒ニキビなどは毛穴が詰まった状態であるため、ピーリング系の薬が適しています。
ニキビ菌(アクネ菌など)もまだ増殖する前の段階であるため、抗生物質系のお薬は効果が期待できません。
よって炎症を起こす前の初期段階のニキビにはピーリング系の塗り薬や主に使用されます。
ピーリング系のニキビ薬は余分な角質を剥がすことで、毛穴のつまりを解消します。
ピーリング系のお薬
タップするとそれぞれの使い方の解説ページに移動します
毛穴のつまりを解消することでニキビの発生を未然に防ぐことができます。
すでにできてしまっているニキビを直す効果とこれからできるニキビを予防する効果があります。
ピーリングにより、角質を剥がすため皮膚のバリア能力が低下する可能性があります。
また、皮膚に対して刺激感が出ることがあります。
刺激感の副作用のせいで使用が難しくなる場合があります。
ピーリング系の塗り薬の刺激感は適切な保湿を行うことで軽減することが可能です。
ピーリング系のお薬の塗る前に保湿剤を先に塗るようにしましょう。
処方される保湿剤にはヒルドイド(ヘパリン類似物質)やプロペト(ワセリン)などがあります。
市販の保湿剤を選ぶときはノンコメドジェニック(ニキビができにくい)保湿剤を選ぶようにします。
保湿剤は薬局やドラッグストアでも購入できます
薬局などで買える保湿剤にHPクリームなどがあります。
HPクリームは有効成分としてヘパリン類似物質を含みます。
ヘパリン類似物質を0.3%含むため、有効成分の濃度はヒルドイドと同じ量含まれています。
よって、HPクリームはヒルドイドやビーソフテンとして知られている医療用の保湿剤の一般用医薬品版という位置付けと言えます。
一般用医薬品は医師の処方箋が必要なく、保険も使用しないので、薬局やドラッグストアで必要な時に、必要な分だけ、自由な量を購入することができるのが特徴です。
現在、保湿剤の適正使用が問題となっています。
病院からの大量の保湿剤の処方が問題視されており、今後、場合によっては保湿剤の処方が制限されたりする可能性も考えられます。
せいまる
ネット購入も可能
一般用医薬品であるため、楽天などのネット通販でも購入が可能であり、通常のドラッグストアで購入するよりもお得に購入できる場合があります。
保湿剤の処方のためにクリニックや薬局で長時間待つのは退屈だと思います。
せいまる
ネット通販などを活用してサッとお得に手に入れてしまうことをオススメします
HPクリームはヒルドイドの保湿有効成分であるヘパリン類似物質を含みますので、ヒルドイドと同様の保湿力が期待できます。
効果的な保湿の方法についてはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。
【薬剤師が解説】ヒルドイドの効果と正しい使い方【保湿剤】進行したニキビに適したお薬
赤ニキビや黄色ニキビは詰まった毛穴の中でアクネ菌などのニキビの原因菌が増殖しており、炎症が引き起こされています。
そのため、毛穴のつまりを除去すると同時に、ニキビ菌を減らすことが必要です。
そのため、ピーリング系のお薬に加えて、抗生物質が使用されます。
抗生物質はニキビ菌に対する抗菌薬を持つお薬で、炎症部分で増殖したニキビ菌に効果が期待できます。
抗生物質のお薬には塗り薬と飲み薬があります。
塗り薬、飲み薬のそれぞれに特徴があります。
塗り薬の抗生物質
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赤ニキビの上にピンポイントで使用できるため、進行したニキビ以外のところにいる常在菌(ニキビ以外のところにも普段からいる菌)に影響を与えません。
皮膚の表面に塗るため、皮膚の奥深くまで浸透しにくい場合があります。
そのため、皮膚の深層で増殖したニキビ菌には効果を期待できない場合があります。
飲み薬の抗生物質
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飲み薬であるため、体の内部から効きます。
皮膚の奥深くで増殖しているニキビ菌に対する抗菌力を持ちます。
また、塗り薬と併用することで相乗効果が期待できます。
飲み薬であるため、小腸などの善玉菌(乳酸菌など、腸に対して良い働きをしてくれる菌)も殺菌してしまう可能性があります。
小腸の細菌のバランスが崩れてしまい、腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。
ニキビと関係のない部分の細菌にも影響を与えてしまうということです。
初期~進行段階のニキビに使うお薬
ニキビが新しく増えることを抑えるために体質改善を期待したビタミン剤や漢方薬を使用することもあります。
漢方薬
漢方のお薬は直接的にニキビを治すのではなく、ニキビができにくい体質に改善していくお薬です。
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これらの漢方薬がニキビに使用されます。
ビタミン剤
ビタミンは肌の健康を整えるのに必須の栄養素です。
日常の食生活で摂取することが望ましいですが、難しい場合はお薬で補うこともできます。
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これらのビタミン剤がニキビ治療によく使用されます。
まとめ
- ニキビのお薬はニキビの進行度によって異なります
- ピーリング系の塗り薬はどの段階のニキビにも有効です
- ピーリング系のに塗り薬は保湿を行うことで軽減できます
- 抗生物質系の塗り薬は進行した赤ニキビや黄色ニキビに有効です
- 抗生物質には耐性菌のリスクがあるため長期間の使用には適していません
- お薬を正しく使用することがニキビ治療ではとても重要です
ニキビ治療ではお薬の治療だけで治るわけではありません。
生活習慣の改善やメンタル面でのケアも大切です。
とくにストレスは皮脂の分泌を高めるため、ニキビの悪化の原因になります。
日常のスキンケアに加えて、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
塗り薬の使い方や塗る順序についてまとめています。実際にお薬を使う前にぜひ確認してください。
【薬剤師が解説】ニキビ治療薬の塗りかた&塗る順序【完全ガイド】ニキビの治療ではお薬を使った治療も重要ですが、ニキビの原因となる生活習慣の改善も同様に重要です。ニキビの原因とその対策についてこちらの記事でまとめています。
【薬剤師が解説】ニキビの原因はコレ!原因別の対策を総まとめ!最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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