【薬剤師が解説】インフル予防接種の疑問【いつ接種?持続時間は?副作用は?】

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冬になるとインフルエンザのシーズンがやってきます。

冬の朝夕は特に冷え込みが強くなります。

気温差から免疫力が落ちてしまい、体調を崩しがちになってしまう方も多いと思います。

特にインフルエンザ感染症には注意が必要です。

インフルエンザが大流行する前にインフルエンザワクチン予防接種)を済ませておきたいものですね。

せいまる

ちなみに私はここ数年は毎年11月くらいにインフルワクチンを接種しています。

ワクチン接種と日頃の感染対策のおかげかどうかはわかりませんが、今のところ生まれてから一度もインフルを発症したことがありません。

しかし、いざインフルエンザワクチンを接種しに病院に行くといっても、様々な疑問があると思います。

冬になると実際に患者さんからもインフルエンザワクチンについて質問を受けることもあります。

この記事では薬剤師のせいまるが、インフルエンザワクチン(予防接種)についてよくある疑問を解説します。

いつ接種しに行くのがベスト?

インフルエンザの流行の時期や、インフルエンザに対する抗体ができるまでの期間、予防効果がどれほど継続するかなどがポイントとなります。

せいまる

まず、インフルエンザワクチンで気になるのはいつ接種するのがベストなのかですよね。

流行時期は毎年ある程度決まっています

インフルエンザは毎年、12月から3月にかけて最も流行します。

そのため、流行する前に予防接種を済ませておくことが望ましいです。

よって、11月中にはワクチン接種を済ませておくことがお勧めです。

せいまる

11月までには忙しくて接種にいけない場合もあると思います。

もちろん12中旬くらいになっても大丈夫です。

2回打つ場合は?

また、生後6ヶ月以上、12歳までの場合は2回接種が必要です。

そのため、10月くらいに、1回目を接種し、約2~4週間(できれば4週間開けることが望ましいです)あけて2回目の接種をします。

もちろん、13歳以上の場合でも、2回目の接種をすることも可能です。(オプション)

効果はどれくらい持続する?

ワクチン接種によって約2週間程度でインフルエンザウイルスに対する抗体ができます。

その後は約5ヶ月程度効果が持続すると言われています。

毎年受けた方がいい?

インフルエンザワクチンは、毎年、その年に流行すると予想されるウイルスに合わせて製造されますので毎シーズン接種されることをお勧めします。

ワクチンを接種しておけばインフルには本当にかからない?

残念ながらインフルエンザワクチンには感染を完全に防ぐ効果はありません。

インフルエンザワクチンを接種するとインフルエンザウイルスの感染を防ぐことができると思われがちですが、実は誤解です。

感染を完全に防ぐことはできません

インフルエンザを発症するまでには「感染」という過程が必要です。

インフルエンザウイルスは口や鼻、目の粘膜などから体内に侵入します。

この時点で「感染」したという状態です。

そこで免疫でウイルスの増殖を抑えられなければ、数日間の潜伏期を経てインフルエンザの症状が出ます。

この時点で「発症」したと考えます。

インフルエンザワクチンはこの「発症」を抑える効果が認められています。

「感染」を防ぐことができるわけではないということです。

重症化を防ぐことが重要

インフルエンザの怖さは「重症化」にあります。

インフルエンザを発症すると重症肺炎やインフルエンザ脳症などの重症な合併症を起こす可能性があります。

重度の合併症が起きると、入院治療が必要になったり、最悪の場合では命を落とすこともあります。

インフルエンザワクチンにはこの「重症化」を予防する一定の効果が認められています。

国内では65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者において34~55%の発病を阻止し82%の脂肪を抑制する効果があったというデータがあります。※平成11年度、厚生労働科学研究費補助金、新興・再興感染症研究事業「インフルエンザワクチンの効果に関する研究(主任研究者:神谷齊(国立療養所三重病院))」

接種は任意接種?定期接種?

ワクチンには「任意接種」と「定期接種」があります。

基本的に任意接種は自己負担で接種行い、定期接種は市区町村の公費で接種することができます。(一部自己負担がある場合もあります)

インフルエンザワクチンは基本的には任意接種ですが、年齢によっては定期接種の対象になります。

定期接種の対象となる方
  • 65歳以上の方
  • 60~64歳で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活を極度に制限される方
  • 60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

副反応について

インフルエンザワクチンを接種後に、体調に不調が現れる場合があります。

代表的な副反応

接種した部分の赤みや腫れ、痛みなどが接種された方の10〜20%の方に見られる場合があります。

全身性の副反応として、発熱や頭痛、寒気、倦怠感(だるさ)などが見られる場合があります。

局所的な副反応も全身的な副反応も通常の場合2〜3日で改善することが多いです。

稀な副反応

稀な副反応として、ショック症状(アナフィラキシ:ワクチンに対するアレルギー反応)が出ることがあります。

ショック症状は、発疹や蕁麻疹、皮膚の赤みやかゆみ、呼吸困難などの症状であり、ワクチン接種後すぐに見られます。

そのため、接種後30分程度は接種した医療機関内やその付近でゆっくり休んでから帰ることをお勧めします。

万が一、このような症状が見られましたら医療機関に連絡し、早急に受診してください。

ワクチンのせいでインフルを発症することはありません

ワクチンは生きたインフルエンザウイルスを接種しているのではなく、インフルエンザウイルスを粉々にして感染能力を失わせた状態で接種します。

そのため、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンと呼ばれています。

不活化ワクチンは感染力がないので、インフルエンザを発症することはありません。

まとめ

インフルエンザワクチンについてまとめます。

  • 流行が始まる前の11月〜12月中旬くらいまでに接種するのが理想的です
  • 生後6ヶ月以上12歳までの場合は2回接種が必要です
  • 接種後2週間程度で免疫がつくといわれています
  • 接種後5ヶ月程度、免疫が持続するといわれています
  • 接種しても必ずインフルエンザウイルス感染を防げるわけではありません
  • ワクチン接種はインフルエンザの重症化を防ぐ効果がある認められています
  • 年齢や体の状態に応じて定期接種となる場合があります
  • 局所的な副反応として接種した部分の赤みや腫れ、痛みなどが見られる場合があります
  • 全身性の副反応として、発熱や頭痛、寒気、倦怠感などが見られる場合があります
  • 稀な副反応としてショック症状が現れることがあり、注意が必要です
  • ワクチンが原因でインフルエンザを発症することはありません

やはりインフルエンザ感染症や重症化の予防のためにワクチン接種を早いうちに済ませておくのがオススメです。

インフルエンザウイルス感染症全般についてこちらの記事でまとめています。併せてご覧ください。

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