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【薬剤師が解説】デュアック配合ゲルの効果や正しい使い方【ニキビ塗り薬】

デュアック配合ゲルの効果や正しい使い方のアイキャッチ画像

ニキビができてしまうと「一刻も早く治したい!」と思いますよね。しかし、ニキビはなかなか自然には治ってくれません。

そこで、皮膚科に特化した薬剤師のせいまるが、ニキビの薬の正しい使い方やスキンケア方法を解説します

いろんな方法やお薬を調べて試してみたけどなかなか治らない…

そんな悩みを解決していきます。

せいまる

ニキビの治療は正しいお薬の使い方を知り、実際に上手に使うのが1番の近道です。

一緒にニキビを撲滅しましょう!

ニキビ治療で皮膚科を受診すると処方されるお薬にデュアック配合ゲルがあります。

デュアック配合ゲルダラシンTゲルベピオゲルの配合剤です。

2つの有効成分を併せ持ち、相乗効果が期待できるお薬です。

赤ニキビに対して高い治療効果を持つ一方で皮膚がヒリヒリする、かゆいなどの刺激感や乾燥などの副作用があります。

副作用は多く見られますが、しっかりと保湿のスキンケアを行うことで副作用は軽減することが可能です

この記事ではデュアック配合ゲルの正しい使い方やニキビ治療で気をつけるポイントを解説します。

ニキビ治療に使用されるお薬の塗り薬の使い方・塗る順序について詳細にまとめています。実際にお薬を使う前にぜひ確認してください。

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デュアック配合ゲルとは

デュアック配合ゲルは有効成分としてクリンダマイシン過酸化ベンゾイルの2つの成分を配合したお薬です

デュアック配合ゲル はダラシンTゲルとベピオゲルを合わせたお薬です

デュアック配合ゲル はベピオゲルとダラシンTゲルを合わせたお薬です

デュアック配合ゲルの効果

ダラシンTゲル(クリンダマイシン)とベピオゲル(過酸化ベンゾイル)を配合したお薬であるため、この2つのお薬の効果を併せ持ちます。

特にダラシンTゲルが抗生物質のタイプの有効成分であるため、赤ニキビに効果が発揮されます。

ダラシンTゲルの効果や正しい使い方アイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ダラシンTゲルの効果や正しい使い方【ニキビ塗り薬】 ベピオゲルの効果や正しい使い方のアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ベピオゲルの効果や正しい使い方【ニキビ塗り薬】

クリンダマイシンの効果

有効成分であるクリンダマイシンは抗生物質です。

クリンダマインはリンコマイシン系というカテゴリーに分類される成分です。

作用機序としては、細菌のタンパク質の合成を阻害することで抗菌作用を発揮します。

ニキビの悪化の原因となるアクネ菌に対して抗菌作用を持ちます。

アクネ菌を殺菌することでニキビの炎症を抑えます。

そのため、炎症が起きている赤ニキビに効果を発揮します。

過酸化ベンゾイルの効果

過酸化ベンゾイルには2つの効果があります。

効果1:アクネ菌の殺菌作用

過酸化ベンゾイルは酸化剤と呼ばれます。

その酸化作用により化学的な殺菌力でニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌してくれます。

化学的な殺菌作用なので一般的な抗生物質とは異なるため、耐性菌(薬が効かなくなった菌)を作りにくいという特徴があります。

アクネ菌を殺菌することで、お肌の炎症が起こりにくくなります。

効果2:ピーリング効果

過酸化ベンゾイルには角質が剥がれやすくする効果(ピーリング効果)があります。

角質が剥がれやすくなると、古い角質が溜まりにくくなります。

古い角質がなくなることによってお肌のターンオーバーは正常になり、毛穴が詰まりにくくなります。

毛穴の詰まりが解消されることでニキビの予防効果を発揮します。

また、余分な角質がなくなることで毛穴の奥までクリンダマイシンや過酸化ベンゾイルを染み込み、殺菌効果が高まります。

デュアック配合ゲルの使い方

1日1回洗顔後に赤ニキビに塗ります。

洗顔により、お肌の汚れをやさしく落とし、保湿します。ニキビの治療では保湿がとても大切です。

洗顔後は最優先で保湿のケアをします。

保湿剤は処方された保湿剤でも、市販の化粧水や乳液でもどちらでも大丈夫です。

保湿することでデュアック配合ゲルの刺激感が軽減されます。

また、保湿により薬効成分がお肌に浸透しやすくなります。

塗り始めは皮膚がヒリヒリしたり刺激感を感じることがあるので最初は少しの量から塗り始めてください。

また、紫外線により刺激感が増す可能性があるため、夜に使用します。

  • STEP.1
    洗顔
    しっかり汚れを落とします。

    ただし、肌を直接ゴシゴシこするのではなく泡で優しく洗顔をします。

    洗顔後は柔らかいタオルでこすらずに軽く抑えるように水滴を拭き取ります。

  • STEP.2
    保湿
    洗顔または入浴後すぐに保湿を行います。

    入浴後5分以内が理想的です。

    顔全体に塗る場合の目安は人差し指の先端から第一関節までの長さです。(この量を1FTUといいます)

  • STEP.3
    塗り
    デュアック配合ゲルを塗ります。

    ニキビの上にのせ、こすらずに薄く塗り広げます。

  • STEP.4
    手洗い
    塗った後は手を洗います。

デュアック配合ゲルで注意するところ

デュアック配合ゲルの有効成分であるクリンダマイシンは抗生物質であるため、耐性菌(クリンダマイシンが効かない菌)ができる可能性があります。

耐性菌ができてしまうと、お薬を変更したり、治療が長引く可能性があります。

そのため、赤ニキビの部分以外には塗らないようにします

また、効果が発揮されるまで時間がかかりますので1週間程度は継続して塗るようにしましょう。

お薬を塗るのを途中でやめてしまうことも耐性菌を作ってしまうリスクになります。

1ヶ月程度使っても効果が見られない場合は耐性菌がてきている可能性も考えられます。皮膚科を受診しましょう。

デュアック配合ゲルの副作用

  • 乾燥
  • ヒリヒリ感
  • 赤み
  • かゆみ
  • 粉をふく

これらの症状が多く見られます。

とくに使い始め2週間以内に現れることが多いです。

ヒリヒリ感や皮膚の赤みなどが強くお薬が使いにくいと感じた場合は使用を中断し、すぐにかかりつけの医師や薬剤師に相談しましよう。

副作用を減らすポイント

デュアック配合ゲルの副作用の多くは保湿のスキンケアによって減らすことができます。

皮膚科の治療では保湿が基本になります。

保湿をすることで、皮膚のバリア能力や治癒力が高まります。

そのため、ディフェリンゲルの副作用を軽減できるだけではなく、細菌の感染や炎症を抑えることもできます。

保湿効果は洗顔後や入浴後が一番効果的です。

特に入浴後5分以内が一番効果的であると言われています。

そのため保湿を最優先で行います。保湿剤は処方された保湿剤でも、市販の化粧水や乳液でもどちらでも大丈夫です。

洗顔後にしっかりと保湿を行い、その後にディフェリンゲルを塗るようにします。

また、お肌に負担をかけないために優しく洗顔するようにしましょう。

処方される保湿剤にはヒルドイド(ヘパリン類似物質)やプロペト(ワセリン)などがあります。

 

市販の保湿剤を選ぶときはノンコメドジェニック(ニキビができにくい)保湿剤を選ぶようにします。

保湿剤は薬局やドラッグストアでも購入できます

薬局などで買える保湿剤にHPクリームなどがあります。

HPクリームは有効成分としてヘパリン類似物質を含みます。

ヘパリン類似物質を0.3%含むため、有効成分の濃度はヒルドイドと同じ量含まれています。

よって、HPクリームはヒルドイドやビーソフテンとして知られている医療用の保湿剤の一般用医薬品版という位置付けと言えます。

一般用医薬品は医師の処方箋が必要なく、保険も使用しないので、薬局やドラッグストアで必要な時に、必要な分だけ、自由な量を購入することができるのが特徴です。

現在、保湿剤の適正使用が問題となっています。

病院からの大量の保湿剤の処方が問題視されており、今後、場合によっては保湿剤の処方が制限されたりする可能性も考えられます。

せいまる

そうならないためにも、保湿剤がたくさん欲しい時は薬局やドラッグストアで購入しましょう。

ネット購入も可能

一般用医薬品であるため、楽天などのネット通販でも購入が可能であり、通常のドラッグストアで購入するよりもお得に購入できる場合があります。

保湿剤の処方のためにクリニックや薬局で長時間待つのは退屈だと思います。

せいまる

何よりもクリニックの受診料や薬局の調剤料が勿体無いですよね…

ネット通販などを活用してサッとお得に手に入れてしまうことをオススメします

HPクリームはヒルドイドの保湿有効成分であるヘパリン類似物質を含みますので、ヒルドイドと同様の保湿力が期待できます。

保湿剤の効果的な使い方についてはこちらの記事で解説しています。合わせてご覧ください。

ヒルドイドの効果と正しい使い方のアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ヒルドイドの効果と正しい使い方【保湿剤】

デュアック配合ゲルのメリット

有効成分の過酸化ベンゾイルは一般的な抗生剤と違い、耐性菌が出来にくいのが特徴です。

そのため、クリンダマイシンに過酸化ベンゾイルを配合することで、ダラシンTゲル(クリンダマイシン)を単独で使用したときよりも耐性菌が出来にくくなります。

同時に、ピーリング作用により、毛穴の詰まりを抑えるため、新しいニキビができにくくなります。

よくある質問

よくある質問にQ&A形式で解説します。

朝と夜どちらの洗顔後に塗るのが良いですか?

紫外線対策を考慮して夜の使用をおすすめします。朝は洗顔後に日焼け止めクリームなどを使用して紫外線対策をします。もちろん保湿のスキンケアも忘れずに行います。


どれくらいの量を塗ると良いですか?

人差し指の先から第一関節までお薬を出した量が顔全体に塗る量です。人差し指の第一関節まで塗り薬を取った量を1FTPといいます。額や頬などの部分的に塗る場合はもう少し少なめにして1FTUの3分の1くらいの量にします。


他のお薬を塗るときはどういう順番で塗るといいですか?

保湿剤などが同時に処方される場合は、洗顔後にまず保湿剤から塗るようにします。皮膚科の治療では保湿が基本になります。保湿をすることで、皮膚のバリア能力や治癒力が高まります。そのため細菌の感染を防いだり、炎症を抑えることができます。保湿効果は洗顔後や入浴後が一番効果的です。特に入浴後5分以内が一番効果的であると言われています。そのため保湿を最優先で行います。


顔のニキビ以外のところに塗ってもいいですか?

デュアック配合ゲルは顔のみに使用します。また、刺激感があることから傷や粘膜(目や口)には入ったりしないようにしましょう。


1日に2回塗ってもいいですか?

デュアック配合ゲルの効果は1日1回塗ることで十分に発揮されます。2回以上塗ってもニキビへの効果は期待出来ません。副作用のリスクが高くなってしまうため、1日1回の用法は必ず守るようにしてください。

まとめ

  • デュアック配合ゲルは殺菌作用とピーリング作用を併せ持つお薬です。
  • できてしまったニキビを治す効果とこれからできるニキビを予防する効果があります。
  • 耐性菌を作る可能性があるため、長期間は使用しません。
  • 副作用として刺激感やお肌の乾燥などがありますが保湿のケアにより軽減することができます。
  • 紫外線対策を忘れずに行いましょう。
  • 熱に弱いため、冷蔵庫の中で保管します。

ニキビの治療はお薬を正しく使用することが重要になります。

必ず医師・薬剤師の指示通りに使用してください。

少しでも気にになることがあれば、かかりつけの医師や薬剤師に相談してください。

また、ニキビ治療ではお薬の治療だけではなく生活習慣の改善やメンタル面でのケアも大切です。

 

とくにストレスは皮脂の分泌を高めるため、ニキビの悪化の原因になります。

 

日常のスキンケアに加えて、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

ニキビ治療に使用されるお薬の塗り薬の使い方・塗る順序について詳細にまとめています。実際にお薬を使う前にぜひ確認してください。

ニキビ治療薬まとめ!塗り薬&飲み薬のアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ニキビ治療薬まとめ!塗り薬&飲み薬【2019保存版】 ニキビ治療薬の塗りかた&塗る順序-完全ガイドのアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ニキビ治療薬の塗りかた&塗る順序【完全ガイド】

ニキビの原因についてはこちらの記事でまとめています。合わせてご覧ください。

ニキビの原因はコレ!原因別対策まとめのアイキャッチ画像 【薬剤師が解説】ニキビの原因はコレ!原因別の対策を総まとめ!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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せいまる

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